はじめに
各社の選考の概要をまとめた選考全体概要コラム。
今回紹介する企業は、日本が誇る総合商社のトップオブトップ、三菱商事です。
就活業界においても圧倒的人気を誇る三菱商事の選考フローや選考スケジュール、各選考ごとのTipsがまとまった、三菱商事の内定までのガイドブックになっています。
三菱商事志望社必見の内容となっておりますので、ぜひ、ご覧ください。
選考フロー(2025卒参考)
- エントリーシート
- 一般的なエントリーシート。三井物産の自分史などのような特別奇抜な設問が用意されているわけではなく、非常にシンプルな設問になっている。例年その内容も大きく変わらない。
設問例)
自ら難易度の高い目標を定め、その達成のために粘り強く取り組んだ経験について、教えてください。
- Webテスト
- C-gab形式。テストセンターにて受験が必須。
ほか五大商社に比べるとボーダーはやや易しめの印象。
- 1次面接
- 一般的な人物面接。倍率自体はそこまで高くないが、油断は禁物。
質問例)
学生時代に力を入れたことの概要を話してください。
あなたは周りからどんな人と言われることが多いですか。
あなたが大切にしている信念などはありますか。
- 2次面接
- ケース面接。ある程度例年傾向が定まっており、問題の大枠はここ数年ほぼ同じ形式。
お題例)
スーパーマーケットとシナジーのある新規事業を考えてください。
学習塾を対象とした新規事業を提案してください。
途上国が抱える課題を3つあげ、その対応策を考えてください。
- 筆記試験/最終面接
- 筆記試験と最終面接が同時に行われる。面接倍率は10倍ほどとも言われる鬼門。
筆記試験は、比較的難易度の易しい、独自の問題が出題されます。
質問例)
希望部署・その部署でやりたいことはありますか。
伊藤忠商事との違いはなんですか。
対人関係で意識していることはありますか。
選考のスケジュールについて
種別 | エントリー制限 | 選考時期 | 選考 |
---|---|---|---|
サマーインターン | なし | エントリー 7月 インターン 8,9月 | ES⇨WEBテスト⇨GD⇨ インターン(優遇なし) |
3月選考 | 併願不可 | エントリー 3月 面接 3月 | ES⇨WEBテスト⇨ 一次面接⇨二次面接⇨最終面接 |
6月選考 | エントリー 3月 面接 6月 |
25年卒に向けた三菱商事のエントリーは、一律で2月の後半から開始されました。
夏などにインターンやイベントなどが行われていますが、基本的に選考の結果には全くと言っていいほど影響しないものであると考えて良いでしょう。
いわゆる就活解禁の3月目前にエントリーが解放され、3月選考,6月選考でそれぞれ別にエントリーの締め切りが設けられています。
3月選考と6月選考は併願が不可となっており、自身の状況に応じてどちらか片方を選択しエントリーをするような形です。
3月選考は3/5、6月選考は3/15がエントリー締切となっており、6月選考であってもエントリー自体は3月中に必要です。
25卒の3月選考の場合、一次面接は10日前後,二次面接は20日前後で、最終面接が25日前後でそれぞれ複数日程に分かれて実施されました。
6月選考に関しては、面接までのフローは3月中、一次面接以降の選考は6月に行われます。
それぞれの内定者の数自体はおおよそ均等になるように採用されている様子で、応募者の属性の傾向が3月と6月でやや異なるといった様子。
各種選考フロー攻略情報
エントリーシート
一般的なエントリーシートで、聞かれる設問も比較的シンプルです。
しかしながら、後に続く人物面接が日本トップクラスの強度で展開されることを考えると、ESの段階でもある程度その先の面接を意識した文章構成なども求められてくるでしょう。
出題例は以下の通りになります。
・これまでに挙げた実績や経験を教えてください。大学時代にかかわらず、学業、部活動、サークル、趣味、ボランティア、インターンなどなんでも結構です。
・自ら難易度の高い目標を定め、その達成のために粘り強く取り組んだ経験について、教えてください。結果の成否によらず、あなた自身が考え、工夫・努力したことを含め、取り組みの動機やプロセスが具体的にわかるように記してください
▼三菱商事のESについては、以下の記事で詳しく説明しているので、そちらをご覧ください。
Webテスト
C-GAB形式です。テスセンターにて受験が可能で、SPIと異なり、家での受験は不可能です。
誤魔化しの効かないテストなので、ある程度しっかりと対策して臨みましょう。
三菱商事のテストのボーダー自体はあまり高い印象ではないので、ある程度真面目に取り組めば、テストが原因で落ちる可能性をかなり下げることができます。
C-GABは、言語、非言語、英語で構成されており、各総合商社を中心に、さまざまな企業で導入されているWEBテストです。結果の使い回しが可能なので、何度も受けて納得のいく結果を早い段階で取得できると非常に有利です。
▼C-GABの勉強方法などについては、以下の記事をご覧ください。
一次面接
一次面接は人物面接です。一次面接単体の倍率は、そこまで高いという感覚ではありませんが、評価は最終面接まで持ち越しという噂もあります。一次に通ればとりあえずOK、ではなく、一次面接からフルスロットルで最高評価をもらっていく、という気持ちの強さが必要です。
いわゆるガクチカと言われる部分や、過去のパーソナルな経験にあたる部分の話を中心に深掘りされていきます。志望動機に当たるwhy総合商社や、why三菱商事に関しては、そこまで深く聞かれることは傾向的には多くないようですが、過去聞かれた事例は存在するので、しっかり用意していきましょう。
▼一次面接の攻略、及び質問リストなどについては、以下の記事を参考にしてください。
二次面接
二次面接はケース面接です。コンサル系の企業のケース面接とも毛色が異なる問題が出題されますが、問題の傾向は24卒,25卒と大きく変わらず。特に、既存の事業とのシナジーのある新規事業の立案を求める問題が出されやすくなっています。
出題されたお題に対して、3分ほどの思考時間が与えられ、その後施策の発表とディスカッションを行っていきます。最初のアウトプット以上にその後のディスカッションが重要視されているように感じます。
ただただ頭がいいことを示すための選考というわけではないので、その部分はしっかりと念頭に入れた状態で、壁打ちなどを通して腕を磨いていきましょう。
例題
タクシーと組み合わせるとシナジーのあるビジネスを考えよ
満員電車を解消するための方策を考えてください
フィットネスジムとシナジー効果のある事業・サービスを提案せよ。
▼三菱商事のケース面接の詳しい解説や上記以外の例題については、以下から確認が可能です。
筆記試験/最終面接
最後は、最終面接と筆記試験がセットで行われます。倍率は10倍近いとの噂もあり、最終面接に辿り着いてからが本番、と言っても過言ではないかもしれません。
最後の最後、とにかく全力をぶつけて、内定を勝ち取りましょう。
筆記試験は、規則性テストと、オリジナルの筆記試験が出題。比較的簡単な文章題数題と心理テストのようなものが合わせて実施されます。重要度に関してははっきりとは言えませんが、難易度の高いものではないのでは、ネガティブチェックのような立て付けなのかもしれません。
最終面接は、厳かな雰囲気の中行われていきます。一次面接に比べると、自身のキャリアビジョンについてや、志望動機のwhy総合商社やwhy三菱商事と言った側面がしっかり聞かれるようになります。
ガクチカから形成される人間性が将来のビジョンや志望の理由にまで崩れることなく一貫しているかどうかなどが、深く深くみられている印象です。
▼筆記試験並びに最終面接については、以下の記事にまとめてありますので、ご確認ください。
三菱商事内定を目指すあなたへ
〇〇では、就職活動を頑張るすべての学生に向けて、就活セミナーイベントや配布企画などを開催しています。内定に向けて、面接練習や自己分析、企業・業界分析の手段として、是非ご活用ください。